血行

血液が体内を循環すること。血のめぐり。血行が悪い・良いと使用することが多いです。

似た言葉で、「血流」という言葉がありますが、血流は単純に血管内を血液が流れることを言います。


ここで血行不良になってしまう原因をいくつか紹介いたします。



血行不良の原因


◎運動不足


運動不足になると、筋力が低下し、血液循環が悪くなります。特にふくらはぎの筋肉は血液循環に重要な役割を果たしており、脚を動かさないことは血流の悪化を引き起こします。さらに、運動不足はHDLコレステロールの減少も引き起こし、動脈硬化を進行させる可能性があります。動脈硬化は血管の弾力性を失い、血流の悪化や血栓形成のリスクを高めます。重篤な状態となると、死亡することもあります。


◎乱れた食生活

乱れた食生活(偏食や過食)は血行不良を招きます。特に、動物性脂肪、LDLコレステロール、トランス脂肪酸を多く含む食べ物を摂り続けると、高LDLコレステロール血症になりやすく、動脈硬化のリスクを高めます。血流に悪影響を与える可能性があるため、食事内容を見直す必要があります。


◎体を圧迫する服装

体をしめつける服装は、血行不良の原因となります。具体的には、小さいサイズの服や補正下着、きつく締めすぎたベルト、尖った靴や足幅の狭い靴、きつく結ばれた靴ひも、高いヒールなどがあります。特にハイヒールは、つま先に体重がかかって指先が圧迫され、足首の形状が曲がりにくくなるため、血行不良を引き起こします。



◎ストレスや更年期

ストレスを感じると、体の交感神経が優位になります。交感神経が優位になると体の緊張を高めて血管を収縮させ、血流が少なくなります。更年期障害では、女性のエストロゲン分泌量が減少し、脳の視床下部が活性化します。この活性化により交感神経も活性化され、血行不良が起きるとされています。


◎加齢

高齢者は動脈硬化が進行しやすく、血流が滞りがちです。加齢により毛細血管が減少し、血流に悪影響を及ぼします。20歳で毛細血管の数はピークに達し、60~70歳には約4割減少してしまいます。この減少した毛細血管を「ゴースト血管」と呼びます。


◎水分不足

体内の水分が不足すると、血液が濃くなってしまい、血行が滞ってしまいます。その結果、脱水状態や血行不良のリスクが高まります。普段から汗をかく人は脱水に気を付けますが、あまり汗をかかない人は水分摂取を怠りがちです。しかし、脱水は発汗だけでなく、排尿や排便、呼気にも関係しています。激しい運動や大量のアルコール摂取も脱水を招く可能性があるため、注意が必要です。

1日1.5〜2ℓ、水分不足が著しい方は3ℓの「みず」



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