鍼灸

疾患や症状に適した経穴(ツボ)に金属の細い針を刺入したり艾(もぐさ)を置いて燃焼させたりなど、生体に刺激を加えることで元々身体に備わっている病気を治す力を高めて元気にする治療法です。


鍼(はり)

極めて細いステンレス製あるいは銀製の鍼(長さ約15mm~90mm、太さ直径約0.10mm~0.30mm)を用いて、身体に刺入いたします。鍼管と呼ばれる金属もしくはプラスチック製のストロー状の管に鍼を挿入し、わずかに出た鍼の柄の部分を軽く叩くことにより鍼の刺入を容易にし、かつ患者さんにはほぼ痛みを感じさせることなく刺入できる日本独自の方法です。鎮痛や筋緊張緩和、血液循環改善などに効果のあることが証明されています。 その他、特殊な方法として、鍼を刺入せず専用の道具で皮膚を摩擦・接触・押圧するだけの施術法もあり、小児の夜尿症・夜泣き・疳虫・風邪予防などの治療には、おおよそこの方法を用います。 なお現在、鍼は使い捨てにしている鍼灸院がほとんどです。 刺さない鍼やシャーレなどはすべて滅菌・消毒がなされており、安心・安全に努めています。


灸(きゅう)

灸とは、艾(もぐさ)を用いて経穴に熱刺激を加える方法で、「やいと」と呼ばれることもあります。 一昔前には伝統的な技法として、親指の先ほどの大きな艾を直接皮膚上で燃焼させ火傷を作り、その上から膏薬を貼り付けて化膿させることで免疫細胞の活性化をはかる打膿灸(だのうきゅう)などがありました。 このような皮膚上で艾を燃焼させる灸の施術法は、昔から日本で盛んに行われてきた方法で、秀吉をはじめとする戦国武将たちが健康のために日頃から灸をすえていたことや、松尾芭蕉が奥の細道で三里のツボに灸をすえながら旅をしたことはとても有名です。しかしながら日本以外でこのような灸施術を行っている国は非常に限られています。最近は日本でも灸の痕ができることからあまり行われなくなってきましたが、免疫活性に非常に効果のあることが証明されています。 無痕灸には、米粒ほどの艾を直接皮膚上で燃焼させ、患者の気持ち良い熱さで消火あるいは艾を取り除く知熱灸(ちねつきゅう)、艾を皮膚から距離を置いて燃焼させ、輻射熱で温熱刺激を与える温灸(おんきゅう)、皮膚上に生姜・にんにく・味噌・塩などの介在物を置き、その上で艾を燃焼させる隔物灸(かくぶつきゅう)などがあります。 その他、艾や火を使用しない機械式の灸なども考案されています。


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